看護師の給料は高いって聞くけど、割に合わないと思ったことはありませんか。
私は総合病院の病棟で勤務している時に、毎日のように「割に合わない」と思っていました。
この記事では、なぜ看護師の給料が割に合わないと感じるのか、その理由と対処法について詳しく解説します。
こんなに働いているのに、給料が少ない。
看護師歴17年でも、給料上がらない。
✅ この記事を読むメリット
- 看護師の給料が割に合わないと感じる理由がわかる
- 実際の看護師の給料事情がわかる
- 看護師の給料が割に合わないと感じた時の具体的な対処法が見つかる
看護師の給料が割に合わないと感じる理由5選
看護師の給料が割に合わないと感じる理由は次の5つです。
- 1. 不規則勤務・夜勤
- 2. 命に関わる重い責任
- 3. サービス残業
- 4. 過酷な労働・人手不足
- 5.精神的負担
1. 不規則勤務・夜勤
看護師の仕事は、日勤・夜勤・早番・遅番など勤務が不規則ですよね。
夜勤は「体に悪い」と言われますが、生活のリズムが崩れて体調不良を起こすことがあります。
三交代勤務の場合は、日勤が終わって、数時間後にはまた深夜勤務が始まります。
イライラ、吹き出物、片頭痛などの体調の変化もありました。
私の勤務してきた病院は、看護師の勤務はシフト制でした。
休みの希望は前月の14日前後に締め切り、勤務表は前月の25日以降にならないと出ませんでした。
早めにプライベートの予定が立てられずストレスが溜まりました。
歯医者の予約も取れない。
私はシングルマザーで、実家の両親に頼んで3交代勤務をしていました。
2交代勤務の場合は、夕方16時ごろから翌日10時ごろまでの勤務です。
子供がいる場合は、朝と夜のどちらか家で過ごせる3交代勤務の方が良かったとは思います。
夜勤前は、夜中に私が仕事に行くことがわかっているので、子供が眠りが浅くなったり、途中で目を覚ましたり、寝付けないことがありました。
でも今思うと、とても子供に負担をかけていたと反省しています。
夜勤明けはいつもクタクタで、子供と遊ぶ気力もなかった。
定年までは続けられない・・・。
現在、夜勤のない状態で毎日一緒に夜眠れることに幸せを感じています。
子供も夜勤をしている時は「不安で嫌だった」と言っていました。
2. 命に関わる重い責任
人の命に関わる仕事であるため、精神的な負担がが大きいですよね。
患者の容体が急変したり、緊急入院など臨機応変の対応が求められます。
その上、ミスは許されません。
このようなストレスが日々積み重なることで、メンタルに影響を及ぼすこともあります。
新しい医療についていくための、日々の学習も必要です。
3. サービス残業
早めに病棟に行って、電子カルテで情報収集しますよね?
転職4回しましたが、全ての病院で勤務前に情報収集していました。
私は、前残業になるということも知りませんでした。
自分はタダではありません!
この時間は前残業で、タダ働きです。
勤務前30分ほどタダ働きをして、午前の仕事が始まります。
昼休憩も60分のはずが、忙しい時は休憩に入れなかったり、10分程で食べたりしました。
午後忙しく働いて「あと記録だけ」と思っても、ナースコール対応や緊急入院があったりと定時に仕事は終わらないことがほとんどです。
さらに30分ぐらいの残業は、申請しないことが暗黙の了解でした。
毎日90分以上はサービス残業していることになる。
師長や主任は、普段の帰りも遅いし、休みの日にも会議や研修のため病院にきていました。
こんな働き方になるなら、出世もしたくないと感じてしまいました。
残業申請はしにくい雰囲気でした。
4. 過酷な労働・人手不足
慢性的な人手不足ですよね。
特に公務員系の病院は、採用人数が決まっており常に人手不足を感じました。
配属は病棟ですが、外来や他の病棟に応援に行くことがよくありました。
例えば、午前中に発熱外来に行って、午後に別の病棟など。
急になれない環境で働くストレス、働く駒として動かされている感覚も。
どんだけ、こき使われるんだ!
日々の業務は、バイタル測定・採血・点滴・オペ出し・オペ迎え。
それに加えて、トイレ介助、おむつ交換、清拭、陰部洗浄などやること山積み。
ナースコールや電話も頻繁になる、心電図のアラームも。
一日中、動きっぱなしで体力がいります。
キャパオーバー、ミスが恐ろしい。
5.精神的負担
患者さんやその家族からのクレームや要求も多く、精神的な負担が大きいです。
医師から、処置がスムーズ進まない時など、怒鳴られることも。
ちょっとしたミスが許されない。
性格のきつい看護師も多いです。
優しい看護師はどんどん辞めていき、気が強い人や個性の強いばかりが残っている。
何人もメンタル病んで休職していた。
看護師の給料は割に合わない?実際の給料時事情
1.実際の看護師の給料
厚生労働省「令和4年賃金構造基本統計調査」によると看護師の平均年収は508万円。
看護師経験17年目の私も、2023年度の年収は500万円弱ほどでした。
看護協会からさらに詳しい給料のデーターがあります。
夜勤手当は、準夜勤4234円、深夜勤5199円、2交代夜勤11368円
引用元 看護協会 看護師の給与に関するデーターhttps://www.nurse.or.jp/nursing/shuroanzen/chingin/data/data_suijyun.html
看護師パートの時給1,500円
この忙しさで・・
2.他の業種と比較して
厚生労働省の労働白書によると、看護師の給料は一般の仕事より給料は高めです。
でも夜勤や過酷な労働で、この給料なので高いと思わないですよね。
看護師の給料が割に合わないと感じる時の対処法
1. 上司に相談する
言えないから、困っているんだあという声が聞こえてきそうです。
ダメもとで、上司に病棟での働き方について相談しましょう。
私の勤務していた病棟は、働き方改革で「前残業」と「申し送り」がなくなりました。
カルテは勤務は始まってから確認し、夜勤者が帰る前に疑問に思ったことだけ聞くことで申し送りがなくてもなんとかなりました。
申し送りがなくなった理由は、新人が先輩から毎回突っ込まれて泣いていた、申し送りが憂鬱ということを師長に相談したところなくなりました。
「昔はもっと怖かった」、「甘い」とか思う気持ちもありますが時代は変わっています。
自分もよく怖い看護師に突っ込まれていたので、申し送りがなくなったのはありがたかったです。
今まで通例として行なっていたことも、無くしてもOKの場合もあります。
タダ働きは、自分の心と体力が消耗してしまう。
自分の働き方を見直し、ワークライフバランスを改善することが大切です。
自分の心と体の健康を保つため行動してください。
2. キャリアアップを目指す
キャリアアップにより、給与や職場環境の改善を目指せます。
例えば、専門看護師や認定看護師の資格を取得することです。
これらの資格を取ることで、資格手当が支給されたり、看護外来の担当になり日勤業務が多くなります。
病院に在籍しながら、認定看護師の学校に通っている人がいました。
私がやる気がないので、キャリアアップを目指そうとはおもいませんでした。
もっとゆるく働きたい、とりあえず夜勤を辞めたいという気持ちが強かったです。
3.看護師転職する
現職の環境が改善されない場合は、転職を考えることも一つの手段です。
看護師の資格を持っていると、求人に困ることはないです。
今より給料の高いところに転職する。
今よりもゆるく働けるところに転職する。
自分が何を優先したいか。
私の場合は、ゆるく働きたいです。
転職サイトやエージェントを活用して、自分に合った職場を見つけることができます。
また、転職先の職場環境や労働条件を事前にしっかりと確認することで、再び「割に合わない」と感じることがないよ
うに注意しましょう。
見学して雰囲気を確認することが大切です。
私は、入職初日に「思ったのと違う!」と失敗した経験があります。
4. 看護師以外の仕事を検討する
看護師以外の仕事を検討することも良いと思います。
なぜなら、職種によって給料も待遇も全然違うからです。
儲かっている業界に転職することで給料アップの可能性があります。
甥っ子は、新卒で年収500万円以上でした。
1年目から自由に有給を取っていました。(不動産関係)
実際に転職するかは別として、転職活動だけは、リスクなしです。
看護師の給料が割に合わない?まとめ
看護師の給料が割に合わないと感じる理由をまとめました。
- 1. 不規則勤務・夜勤
- 2. 命に関わる重い責任
- 3. サービス残業
- 4. 過酷な労働・人手不足
- 5.精神的負担
看護師の仕事が割に合わないと感じたら、出来るいくつかの対処法があります。
ワークライフバランスの見直し、スキルアップを検討しましょう。
また、看護師転職、看護師以外の転職も考えることができます。
今の自分に合った、充実した働き方を実現しましょう。
看護師の仕事に悩んでいる方々の参考になれば幸いです。
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